溶けたガラスを金型の下型の中に入れ、上型で押しつけることにより型の形状をガラスに写し取る方法で、多種多様の製品をつくることができます。

■食器・調理用器具類
■TVのブラウン管
■自動車用ヘッドランプ
 
   

溶けたガラスを一度プレス法により肉厚のびんのような形状にし、その中に空気を吹き込んで薄肉の容器をつくる方法。
通常のガラスびんはすべてこの方法でつくられています。

■ガラスびん
■白熱電灯のバブル
■ガラスコップ
   

溶けたガラスを鋳型の中に流し込み、そのままゆっくりと冷やしてつくる方法。
肉厚品の製造には向いていますが、複雑な形状のものには向きません。
TVブラウン管のファンネルは遠心鋳造法によってつくられています。
   

@ロールアウト法

溶けたガラスを回転する一対の水冷ローラーの間を通して板にする方法で、
ローラーに触れるためチルマークと呼ばれる波模様が入るのが特長です。
   

Aダウンドロー法

溶けたガラスを炉の底に空けたスリットを通して下に引き出す方法で、
高精度の薄板ガラスをつくるのに適しています。
   

Bフュージョン法

ハート型断面をした桶の上部から溢れ出たガラスが桶の両側面をつたって流れ落ち、下部で一体になり一枚の板にする製板法です。
ガラス表面は表裏とも空気以外には触れず、表面張力のみによって形成されるので非常に滑らかな平滑面が得られます。
   

Cフロート法

溶けたガラスを溶融スズの上に流し出して板をつくる方法で、鏡のような平滑な面を得ることができます。
主にソーダライムガラスの生産に用いられています。
   
Dコルバーン法

溶けたガラスを一対のストレッチロールの間を通して垂直に引き上げ、
ベンディングローラーで水平に曲げてそのまま徐冷炉に入れる方法で、
比較的面精度の高い薄板ガラスが得られます。
 
   

@ベロー法

溶けたガラスを入れたタンクの底に、丸や円形あるいは適当な形状の穴を開け、そこから流れ出るガラスを引く方法で、粘度の高いガラスを棒あるいは管に引くのに適しています。
   

Aダンナー法

溶けたガラスを回転するマンドレルに巻き付け、高速で引いて管をつくる方法です。
大量生産に適し、ソーダライムガラスのように比較的粘度の低いガラスを使い蛍光灯管をつくるのに適しています。